2009年01月11日

私大の「指定校推薦」枠が増加

 徳島県内の公立普通科高校で、全国の私立大学からの「指定校推薦」枠が増えている。少子化で生徒数が減る中、学生確保のため推薦制度に力を入れる大学が多くなってきたためだが、高校生の反応は低調だ。不況下に学費の高い私大は敬遠されるほか、県内は国公立大志向が強く、推薦進学者が減った高校があるなど、大学によっては推薦枠が埋まらないケースも目立ってきた。

 鳴門高では二〇〇八年度、四年制私大で百三十校余りの指定校推薦が集まった。同校進路課によると前年度より約二十校増加。一方、指定校推薦を受けた生徒は三十−四十人で、五年前から半減しているという。

 以前は人気のあった中堅大でも、最近は志望者が集まりにくくなった。同課は「他校と併願ができないなど、制約のある推薦を敬遠する生徒が増えた」と指摘する。

 城北高も〇八年度、四年制私大で百七十四校の指定校推薦枠があったが、進学を決めた生徒は二十一人にとどまる。同校進路課は「私大を選ぶ生徒の目は厳しく、上位校と下位校の二極化が顕著になっている」。

 少子化で大学受験も様変わりしている。全国の四年制私大で入学者に占める一般入試の割合は、一九九九年度の全国平均64・8%から〇八年度は48・6%に低下した。

 しかし、県内の高校では少し事情が異なるようだ。私大への推薦進学は、鳴門や城北のほかにも「指定校での進学は全体の一割にも及ばない。枠が埋まるのは毎年、一部難関大だけ」(城東高)との声も聞かれる。

 受験生の国公立大志向が強く、この傾向は年々強まっている。県内公立高の大学進学者に占める国公立大学の割合は、〇三年度の33・8%(全国平均21・4%)に対し、〇八年度は38・5%(21・5%)に伸びた。

 国公立大が第一志望という徳島市内の三年女子生徒(18)は「私大も一般入試を受けるけど、推薦は行きたい大学がなかった」。同市内の三年男子生徒(18)は「家庭の経済面もあるし、志望は国公立大だけに絞った。私大の指定校推薦は、他校との併願ができないから興味がない」と話した。

 各高校とも「国公立など難関大学を目指せば、厳しい受験勉強が必要。生徒自らが進路をよく見据えて努力することが欠かせない」としている。
posted by 現役 at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 私立大学

不況の波、受験も直撃 高まる国公立志向

 親の経済的負担を軽くするため自宅から通える大学や学費の安い国公立大を目指す受験生が増えている−。受験生の進路選択に景気悪化の影響が出ていると、約7割の高校教員が感じていることが大手予備校「河合塾」(名古屋市)の調査で浮かび上がった。

 調査は昨年11、12月に全国の教員を対象に実施。約1800人から回答を得た。具体的な影響ではほかに、「奨学金活用を考える生徒の増加」や「受験校を削減する傾向が高まっている」などの回答が多かった。

 この結果から河合塾は「受験生が大学選択の際、学費が安く、自宅に近く、受験校数を少なくする『安・近・少』を意識している」と分析している。
posted by 現役 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学入試ニュース